현대 일본에 있어서의 캐릭터문화의 위상 – 참여·확산·미성숙 –Various Phases in Contemporary Japanese Character Culture – Expansion, Participation, and Immaturity –
- Other Titles
- Various Phases in Contemporary Japanese Character Culture – Expansion, Participation, and Immaturity –
- Authors
- Sugimoto Shogo
- Issue Date
- 2019
- Publisher
- 한국일본사상사학회
- Keywords
- 参加(participation); キャラクター(Character); 未成熟(Immaturity); グローバリズム(Globalism); ナショナリズム(Nationalim)
- Citation
- 日本思想, no.37, pp.33 - 58
- Indexed
- KCI
- Journal Title
- 日本思想
- Number
- 37
- Start Page
- 33
- End Page
- 58
- URI
- https://scholar.korea.ac.kr/handle/2021.sw.korea/131624
- ISSN
- 1229-9235
- Abstract
- マンガ・アニメ・ゲームを筆頭とするキャラクター表現は、現代日本の大衆文化のなかで重要な地位を占める一方、ときに日本が「未成熟」であることの証左であるようにも語られてきた。本論文は、こうした「未成熟」性や「退行」性をめぐる議論が進歩史観を前提にしている点に注意を払いながら、現代日本においてキャラクター表現が「参加」や「動員」の原理として機能していることに着目し、それらが近代主義的な文化規範とは異質な多様な文化実践を惹起していることを明らかにすることを目的とする。 そのため、本論文はそもそも戦後日本においてサブカルチャーがしばしば「成熟の不可能性」をめぐる問題と関連付けられきたことに着目し、それらが日本/日本人を単一的な主体へと還元してしまっていることを指摘する。つぎに、近年において近代主義的な「成熟」概念とは異質なファンによる「参加文化」が興隆してきていることに言及し、その象徴的な事例として雑誌メディア『ちゃお』を取り上げる。最後に、グローバリズムとナショナリズムの「二層構造」の時代において、キャラクター表現が、拡散と内閉、脱領土化と再領土化、政治性の脱色と過度の政治性の付与といった、矛盾する両極的ベクトルを内包しながら「参加」や「動員」の触媒としてその表現の幅を拡げていることを明らかにする。
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Collections - College of Liberal Arts > Department of Japanese Language and Literature > 1. Journal Articles
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