『겐지모노가타리(源氏物語)』 공간표현의 한국어역 고찰 –히사시(廂)・하시(端)를 중심으로–『源氏物語』空間表現の韓国語訳を考える -「廂」・「端」を中心にして-
- Other Titles
- 『源氏物語』空間表現の韓国語訳を考える -「廂」・「端」を中心にして-
- Authors
- 김수미
- Issue Date
- 2013
- Publisher
- 한국외국어대학교 일본연구소
- Keywords
- 源氏物語; 韓国語訳; 空間表現; 廂; 端
- Citation
- 일본연구, no.57, pp.111 - 131
- Indexed
- KCI
- Journal Title
- 일본연구
- Number
- 57
- Start Page
- 111
- End Page
- 131
- URI
- https://scholar.korea.ac.kr/handle/2021.sw.korea/133647
- DOI
- 10.15733/jast.2013..57.111
- ISSN
- 1225-6277
- Abstract
- 本論文は、『源氏物語』に出てくる「廂」「端」という空間表現を中心にして、これらの単語が韓国語訳にはどのように翻訳されているのか、その様相と問題点を考察したものである。日本古代建築物における「廂」とは、母屋と簀子との間に存在する所であり、韓国建築物には存在しない空間であった。また「端」という言葉も、辞書類や先行研究では「室内で外に近い所」「廂」「簀子に近い廂」「簀子」等々多様に定義されてきた。即ち、これらの単語を韓国語で翻訳しようとする時、これらの単語と一致する等価性翻訳語が存在しないため、その解釈に様々な問題が齎されていたのである。『源氏物語』中には「廂」が15例、「端」が35例登場する。本論文では、これらの単語の柳呈訳、田溶新訳、金蘭周訳に出てくる翻訳語を分析し、適切な韓国語訳を提示しようとした。特に、これらの単語を韓国語として翻訳する際、問題になるのは、「廂」「端」という空間が壁で造られた固定的な空間ではなく、隔て具を除けば、解放的な空間にかわる特性があるという点である。しかし、韓国の翻訳本では、これらの空間を「部屋」と認識していたため、誤訳がなされていたのである。翻訳学において、原文と翻訳文の等価性の問題は絶えず論議されてきた。このように、二つの言語の間に文化的特性が存在する際、原語をそのまま表記する音声翻訳ではなく、その原語の意味をそのまま伝達するのは、至難な作業であった。しかし、その原語の表現体系と意味を読者に理解させ、その効果を極大化しるためには、日本の文化的特性を理解し、それを翻訳に反映する作業が要請されるといえよう。このように、本論文では、今まで韓国語の翻訳においてあまり重要視されてこなかった<日本空間>の翻訳上の問題と誤訳を指摘し、それが二つの文化の間に存在する建築文化の差、空間認識の差から発生したものであることを考察してみた。このように、韓国翻訳本と連携された日本空間表現の研究は、韓国人と日本人との空間認識の差を明らかにし、日本固有の空間認識を正確に把握する有効な方法論になると考えられる。
- Files in This Item
- There are no files associated with this item.
- Appears in
Collections - College of Liberal Arts > Department of Japanese Language and Literature > 1. Journal Articles
Items in ScholarWorks are protected by copyright, with all rights reserved, unless otherwise indicated.