韓日の社会言語学的知見を活用したタスク活動の実践報告: 韓国人中級日本語学習者の お礼メールの指導例

  • 노주현

초록

本稿では、今までの韓日の社会言語学的な研究成果の中で感謝行動の指導に有効な知見をまとめ、それを活用したタスク活動を行い、その成果及び問題点を報告する。まず、韓国人日本語学習者の感謝行動の指導に有効な社会言語学的知見は、①ソトの関係はもちろん、ウチの関係においてもこまめに「ありがとう」と言うこと、②非言語行動や「後で~する(나중에~할게)」だけで済まさないで、必ず各状況に沿った典型的な感謝や謝罪の表現を使って感謝の意を伝えること、③感謝表明は一回限りで終わるのではなく、次にその相手と会った場合、または連絡を取った場合、繰り返して行うこと、この三点にまとめることができた。このような社会言語学的知見を取り入れて、「お礼メールを送る」タスク活動を韓国人中級日本語学習者に行わせた結果、次のような成果が得られた。① タスク活動は言語・非言語的習慣や社会文化的な特徴を理解する上で有効である。② タスク活動は①の特徴を身につけるのに有効である。③ タスク活動の後で設けたセルフモニターリングは、自分自身の言語表現を見る目、特に、文法・表現・用法の管理能力を養うことができるという点でとても有効である。 今回のタスク活動に関してはおおむね肯定的な意見が得られた。だが、中級日本語学習者のセルフモニターリングではなかなか自己訂正できない部分があってその点についての指導が必要であること、そして、タスク活動の時間及び入力技術の不足などが問題点として浮かび上がった。今後、タスク活動のデザインにおいてはこのような問題点を十分考慮する必要があると思われる。

키워드

社会言語学(Sociolinguistics) タスク活動(Task Activity) コミュニケーション能力(Communicative competence) 感謝行動(Gratitude Behavior) セルフモニターリング(Self-Monitoring)
제목
韓日の社会言語学的知見を活用したタスク活動の実践報告: 韓国人中級日本語学習者の お礼メールの指導例
저자
노주현
발행일
2012
저널명
日本語敎育
59
페이지
55 ~ 66