接触場面の意見表明に用いられる終助詞「かな」の使用様相

Aspects of the Usage of the Sentence-Ending Particle 'Kana' in Opinion Expression in Contact Situations

초록

本研究は、意見表明時に「かな」や「かなと思う」という表現が使用されていることに着目し、日本語母語話者と韓国人 日本語学習者による接触場面の意見交換会話を調査資料として、終助詞「かな」を使用する比率とその表現形式の分 析を行った。 研究課題1では、「かな」と「かなと~」の比率、「じゃないかな」の割合、「のかな」の割合という3つの指標から「かな」の 使用傾向を探った。その結果、母語話者、学習者ともに「かなと~」の形で使用することが多いという共通点が見られた。 相違点としては、母語話者は説明のモダリティ「のだ」を用いて客観性を持たせて自身の主張を提示しつつ「かな」でそ の主張を和らげて伝える傾向が見られ、学習者は否定形「じゃない」を含む「じゃないかな」の形を多用して自身の意見 を伝える傾向があることがわかった。 研究課題2では、「かなと~」を対象として、表現形式のバリエーションを調査した。その結果、母語話者、学習者ともに 口語体「って」より「と」を使用することが多いという共通点が見られた一方で、母語話者は「かなという」に関連する表現 形式を多用しており、発話末の連体形使用による意見表明やヘッジを伴う意見表明がなされることが明らかになった。 学習者は「じゃないかなと思う」「じゃないかなと」という表現形式を多く用いることがわかった。 以上の結果をもとに会話例の観察を行ったところ、母語話者と学習者の間には自身の主張のアプローチ方法や意 見交換会話への参加態度の違いが見られ、これらの要素も「かな」の表現形式の違いに影響を与えていることが示唆さ れた。

키워드

意見表明、かな、主張の和らげ、表現形式、終助詞; opinion expression; ‘kana; ’ mitigating assertions; expression forms; sentence-ending particle
제목
接触場面の意見表明に用いられる終助詞「かな」の使用様相
제목 (타언어)
Aspects of the Usage of the Sentence-Ending Particle 'Kana' in Opinion Expression in Contact Situations
저자
Komatsu Nana
DOI
10.21808/KJJE.66.02
발행일
2024-03
저널명
일본어교육연구
호
66
페이지
29 ~ 47