借りる場面における述部表現の日韓比較 -物の所有・領域意識からの考察-

  • 노주현

초록

 本研究では、借りる場面で用いられた「本動詞」と「補助動詞としての授受表現」に注目して日韓言語行動を比較考察した。その結果、以下のことが明らかになった。(1)日本はほとんどの人が三項動詞を用いることによって本動詞に貸し借りを明示しており、韓国は二項動詞を取ることによって本動詞に貸し借りを明示しないことが多かった。(2)補助動詞として授受表現を使用する割合は、韓国より日本の方が高かった。日本は<状況1. ペン>より<状況2.資料>の方で授受表現を使用することが多かったが、特に初対面の人や親しい年上の人の物を借りる際、韓国にない受け手主語の授受表現が多く使われた。一方、韓国は相手を問わず<状況2.資料>で授受表現をほとんど使用しておらず、<状況1.ペン>のみで15.9~36.8%の使用率が見られた。(3)借りる場面で授受表現が後続する本動詞は日韓ともに三項動詞に限られていた。また、三項動詞に授受表現の後続したものと後続していないものとの割合が、日本は半々ぐらいであったのに対し、韓国は後続したものの割合が高かった。(4)述部の表現と切り出し方との関わりを見ると、日本は切り出し方に構わず三項動詞を多く使っていたが、韓国はタイプ2よりタイプ3の方が三項動詞を多く使っていた。また、補助動詞としての授受動詞は日韓ともにタイプ2よりタイプ3の方が多く使われていた。 このような日韓の相違について物の所有・領域意識からの考察を試みた。

키워드

領域意識本動詞二項動詞三項動詞 補助動詞授受表現
제목
借りる場面における述部表現の日韓比較 -物の所有・領域意識からの考察-
저자
노주현
DOI
10.21481/jbunka..56.201302.17
발행일
2013
저널명
日本文化學報
56
페이지
17 ~ 36