日本語母語話者の意見表明に用いられる「かな」の発話意図

The Communicative Intent of the Sentence-Final Particle Kana in Opinion Statements by Native Speakers of Japanese

초록

本研究は、接触場面における意見交換会話を対象に、母語話者による意見表明末に現れる「かな」の発話意図を 明らかにすることを目的とする。分析には「かな」を含む意見表明群と含まない意見表明群を比較するという方法を とった。 課題1では、「かな」に前置される述語の頻度、そして「述語+かな」の前後に現れるモダリティ表現の頻度と共起度を 調査した。その結果、「かな」は動詞に後置される傾向があるが特定の動詞に偏ることはなく、形容詞では「いい+か な」、名詞では「こと+かな」の形式が比較的多く見られた。また、述語と「かな」の間に説明のモダリティ表現「の」が挿入 された「述語+のかな」や判断を表す「と思う」を後置した「述語+かな+と思う」という形式の使用頻度も高いことが確認 された。 課題2では、「かな」を含む意見表明がどのような文脈で現れやすいか、また、それらの文脈で、課題1で確認された 特徴的な表現形式がどのように用いられているかを検討した。その結果、「かな」は初出の意見表明時には判断を表 す語に後置し「と思う」を伴って表れ、新たな見解を述べる場合には「のかな」の形で表れるという特徴を持つことがわ かった。 以上の結果から、意見交換会話における「かな」は、意見を明確に示す機能を持つモダリティ表現とともに慎重に意 見を述べる必要がある文脈において使用され、聞き手にとって受け止めやすい会話の環境を作るという役割を果たし ていると考えられる。

키워드

意見表明; 終助詞; かな; モダリティ表現; 文脈; opinion statements; sentence-final particle; kana; modality expressions; context
제목
日本語母語話者の意見表明に用いられる「かな」の発話意図
제목 (타언어)
The Communicative Intent of the Sentence-Final Particle Kana in Opinion Statements by Native Speakers of Japanese
저자
Komatsu Nana
발행일
2025-09
유형
Y
저널명
일본어교육연구
호
72
페이지
47 ~ 64