狂言集의 形容詞에 대한 一考察A Study on Adjective in Kyougensyu
- Other Titles
- A Study on Adjective in Kyougensyu
- Authors
- 전형식
- Issue Date
- 2008
- Publisher
- 한국일본학회
- Keywords
- 形容詞、活用形、音便、口語資料、日本語史
- Citation
- 일본학보, no.77, pp.57 - 66
- Indexed
- KCI
- Journal Title
- 일본학보
- Number
- 77
- Start Page
- 57
- End Page
- 66
- URI
- https://scholar.korea.ac.kr/handle/2021.sw.korea/124797
- ISSN
- 1225-1453
- Abstract
- 本稿は、狂言集に見られる形容詞の活用形について考察したものである。日本語の歴史上、室町時代は、
古代語から近代語に移行しようとする過渡的時期であり、文法面の一つの特徴として文語の形容詞の活用形が
徐々に衰退していき、現代日本語の形容詞と同じ活用形を持つようになってくる。従って、狂言資料に用いられ
ている形容詞の用法を考察することにより、当時の形容詞の変化の様相が伺えることは充分意義あることと言え
る。以下、考察した狂言集に見られる形容詞の活用形の特徴をまとめると次のようになる。
①未然形は「から」の形と助動詞「う」との結合の形態で用いられている。
②平安時代から多く用いられてきた連用形「かり」の例はごく限られており、現代の口語形容詞の連用形の
「かっ」が新しい形として用いられるようになったことがわかる。なお。原形の「く」よりは音便形の「う・ふ」が圧倒的に多く用いられている。
③連体形の「き」の形は「き」と音便形の「い・ひ」の二つに現れるが、そのうち、連体形では
「ト書き」や「謠い」または「引用句」などの古い文語的表現の部分を除けば、「き」の形はご
く稀に用いられる程度で、大部分は「い」の形が連体形の主流であることがわかる。従って、虎明本狂言
に見られる連体形の形は現代語の連体形用法とほぼ同じくなってきた時期であることがわかる。
④已然形は「こそ─形容詞已然形」の形が相当守られているが、狂言集全体から見ると、「係り結
びの崩壞」は形容詞の場合でも多くの例が見られる。
⑤品詞の性格上、命令形の用例は1例しか用いられていないが、このようなことからも古代語の形
容詞の命令形用法は狂言集の時代では次第に衰退していることがわかる。
最後に「し」の形の終止形は「ク活用」の語ではごく一部残っているが、「シク活用」の語では「し」の
形の終止形はなくなり、「しい」の形になったため、「ク活用」と「シク活用」は統一されて現代日本語の形
容詞と同じく一つの活用形にまとめられたと言える。ただし、このような特徴が虎明本狂言だけの特有の現象なの
か、あるいは当時の口語資料一般に現れる現象なのかは他の諸口語資料との比較考察を必要とするが、今後の
課題とする。
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Collections - College of Liberal Arts > Department of Japanese Language and Literature > 1. Journal Articles
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