무라타 사야카의 『편의점 인간』을 읽다-「근대적 자아」의 종언-Reading Sayaka Murata’s Konbini-Ningen(Convenience Store Human) -The Subversion of Modern self-
- Other Titles
- Reading Sayaka Murata’s Konbini-Ningen(Convenience Store Human) -The Subversion of Modern self-
- Authors
- 유재진
- Issue Date
- 2018
- Publisher
- 한국일본언어문화학회
- Keywords
- Sayaka Murata; 『Konbini-Ningen』; modern self; Japanese modern literature; 무라타 사야카; 『편의점 인간』; 근대적 자아; 일본근대소설
- Citation
- 일본언어문화, no.43, pp.243 - 258
- Indexed
- KCI
- Journal Title
- 일본언어문화
- Number
- 43
- Start Page
- 243
- End Page
- 258
- URI
- https://scholar.korea.ac.kr/handle/2021.sw.korea/131958
- DOI
- 10.17314/jjlc.2018..43.013
- ISSN
- 1598-9585
- Abstract
- 村田沙耶香の「コンビニ人間」が第155回芥川賞を受賞することになった。韓国や日本での本作への関心は作家本人が約18年間コンビニアルバイトと続けており、受賞した当初もバイトを続けているという作家の得意な履歴へと向かわれた。特に韓国での関心は本作が「コンビニエンスストア」を題材にしていることが浮彫りになって注目されている節がある。一方日本での反響は作品から読み取られるリアリティへの共感を高く評価した書評と主人公の造形が非現実的であり、「自意識」を欠落している主人公に対する否定的な評価に二分される。 しかし、何よりもこの作品が日本で大きな反響を呼んだのは、得意な主人公の人物造形にあるだろう。主人公古倉恵子は、既存の日本近代文学には描かれたことのない、「近代的自我」が欠落している人物であり、彼女によって日本近代文学が深化してきた「近代的自我」は一つの終焉を向かえ、歴史的事象となってしまった。社会という共同体と対地する地点を見出せる「内面」或は「近代的自我」を持ち得ない共同体その自体を一つの「虚構」にしてしまい、このような作品からは以後日本社会が進むべき道は見えてこないのである。
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Collections - College of Liberal Arts > Department of Japanese Language and Literature > 1. Journal Articles
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